歌麿作?うちわ絵発見 江戸の風景、高崎の古書店


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発見された、喜多川歌麿が制作した可能性が高い「うちわ絵」

 江戸時代の浮世絵師、喜多川歌麿が制作した可能性が高い「うちわ絵」を群馬県高崎市の古書店が見つけ、8日までに浮世絵専門家らが確認した。14日から東京都千代田区の東京古書会館で開かれる入札会に出品される。
 うちわ絵とは、うちわに貼るために刷られた版画のこと。消耗品のため、残存数は少ない。歌麿のうちわ絵は、歌舞伎役者などを描いたものが知られているが、今回見つかったのは風景画で、珍しいという。
 このうちわ絵は、「名雲書店」(高崎市)の名雲純一さんが今夏、古書市場で見つけた。大きさは縦22・5センチ、横25・5センチ。「日本橋乃夕照 江戸八景」と記されている。
(共同通信)