嘉手納にF35駐機場 海兵隊が計画、飛来恒常化か


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 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】米海兵隊が、米軍嘉手納基地内に最新鋭ステルス戦闘機F35の駐機場の整備を計画していることが分かった。
 このほど公表された「海兵隊航空計画2015」によると、米太平洋海兵隊施設司令部が16会計年度(15年10月~16年9月)に整備する計画だ。

 山口県の岩国基地に2017年に配備されるF35の飛来に備える目的とみられ、飛来が恒常化することが予想される。
 嘉手納基地には現在、岩国基地所属のFA18ホーネットやAV8Bハリアーなどの戦闘機がたびたび飛来している。
 米海兵隊は「AV8B、FA18、EA6B電子戦機プラウラーは最終的にF35に機種変更する計画だ。岩国所属のFA18はF35に置き換える計画で、日本側との協議を経て配備する」と説明した。詳細な日程は未定だとした。
 F35が名護市辺野古の普天間飛行場代替基地も使用することが指摘されていることについては「海兵隊は現段階でF35を普天間代替基地で使用する計画を提出したり、提案したりはしていない」とした一方、「海兵隊の航空機は両国間で承認された空域でいつでも運用できることになっている」とも回答した。
 一方、カーター米国防副長官は12年のワシントンでの講演で、米空軍もF35を嘉手納基地に配備する方針だと表明している。