【東京】横浜DeNAからドラフト4位指名を受けた三菱日立パワーシステムズ横浜の福地元春投手(24)=東江中―福岡・自由ケ丘高―九州共立大出=は13日、横浜市内のホテルで入団交渉を行い、契約金5千万円、年俸950万円で球団と合意した。
合意後、福地は記者団に「契約でプロになる実感が湧いてきた。まずは社会人でやってきた2年間を出し切ろうという気持ちだ」と意気込みを語った。
福地は182センチの本格派左腕で、九州共立大ではロッテの川満寛弥(宮古総実高出)と一緒にプレーした。三菱日立では最速151キロの速球を最大の武器に、スライダー、カーブ、チェンジアップも投げるパワーピッチングが持ち味で、主に救援として活躍した。
即戦力として期待が高い福地は「プロでもストレートで1人1人を抑えていきたいし、1軍に定着できるようにしたい」と真剣なまなざしで目標を語った。
中畑清監督に体重を5キロ落とすように言われている福地は、好きなお酒を控えるなど食事制限とランニングで現在までに2キロ減らした。「コーチから体が切れてきたと言われた。チームの練習に入れてもらいながら、調整していきたい」とデビュー戦に向け、コンディションを整えていく。
大学時代、一緒にプレーした川満は2012年にロッテに入団し、一足先にプロ生活を送っている。福地は「これから同じ舞台に立てる。負けないようにしたい」と語気を強めた。
吉田孝司スカウト部長は「ストレートに力がある選手だ。中継ぎとして、1イニングを任せられる存在になる」と期待を込めた。(金額は推定)
<プロフィル>
福地元春(ふくち・もとはる) 1990年6月21日生まれ。182センチ、92キロ。左投げ、左打ち。東江中から福岡・自由ケ丘高、九州共立大に進学。2013年三菱日立入りし、1年目から救援で活躍。最速151キロの直球と110キロ前後のカーブ、スライダーが武器。