総合葬祭那覇7度目V オリオンスーパーベースボール


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決勝・総合葬祭那覇―情熱的 2回総合葬祭那覇1死二塁、宮城教綱の右前打で先制のホームに滑り込む崎山傑司=15日、浦添市民球場(大城周子撮影)

 第20回草野球沖縄一決定戦オリオンスーパーベースボール2014(主催・ラジオ沖縄、共催・琉球新報社、特別協賛・オリオンビール)は15日、浦添市民球場で決勝を行い、総合葬祭那覇が5―0で情熱的を下して5年ぶり7度目の頂点に立った。

総合葬祭那覇は12月13日に鹿児島県奄美市で開催される第15回奄美・沖縄親善交流試合に出場する。

◆投打かみ合い完全勝利/圧巻5試合零封
 総合葬祭那覇が投打に安定感を発揮し、4連覇した2009年以来の戴冠を果たした。初戦から決勝までの5試合全て無失点の完全制覇。優勝回数と同じ7回、胴上げで宙を舞った金盛勝文監督は「やってきたことを全部出せた」とうなずいた。
 先発の斉藤翔太の好投が流れを呼び込んだ。許した安打は二回の連打による2本のみ。以降はマウンドを譲る七回途中まで三者凡退に仕留めた。163センチと小柄ながらサイドスローから多彩な球種で低めを突き「勝つことを優先して、何とかゼロに抑えようと思って投げた」と振り返った。
 打線も隙がなかった。二回に2点を先制し、三、五、六回と安打を確実に追加点に結び付けた。捕手、主将としてチームをけん引した宮城教綱は「1打席1打席を大事に、積極的にいった」と8安打5得点と効率良く攻めた要因を語った。
 ルーキー斉藤とベテランの友寄景次、投の二枚看板を軸に守備からリズムをつくるのが特長だ。練習は週に1度。仕事の都合もあり毎回全員がそろうのは難しいが、金盛監督は「主将の宮城を中心にまとまり、試合にも一つになって臨めている」と言う。前回優勝時のメンバーは宮城ら3人が残るだけで、チームは若返りが進んでいる。宮城は「先輩たちの4連覇を超せるよう優勝を積み上げていきたい」と強豪の気概をのぞかせた。(大城周子)