菅氏「振興策ばらまきではない」 新知事をけん制


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 【東京】菅義偉官房長官は17日の記者会見で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する翁長雄志氏が県知事選で初当選したことに関して「振興策はばらまきではない。当選した方の考えを見極めた上で、政府として行うことは行っていく」と述べた。

 安倍晋三首相が内閣府の沖縄振興予算について、現在の沖縄振興計画が終了する2021年度まで毎年3千億円台を確保すると昨年末の閣議で表明したことについて述べた。辺野古移設に反対する翁長氏に対し、振興策を持ち出し、けん制する安倍政権の思惑があるとみられる。
 移設計画について菅氏は「仲井真弘多知事に埋め立て承認を得たので、法治国家として粛々と進めていく考え方は全く変わらない」と述べ、知事選の結果にかかわらず作業を予定通り進める考えをあらためて示した。
 普天間飛行場の5年以内の運用停止については「仲井真知事から強い要請を受け全力を挙げて取り込んでいる。そこは全く変わらない」と述べ、基地負担軽減に努力する姿勢を強調した。