仲井真知事、重要判断先送り示唆 工法変更など


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 仲井真弘多知事は18日、新人の翁長雄志氏に敗れた16日の知事選後初めて県庁に登庁し、幹部らとの会議に臨み、仲井真県政について「レームダック(死に体)の状況にある」などと述べ、重要な政策判断は翁長氏の次期県政に委ねる意向を示唆した。

一方、高良倉吉、川上好久両副知事は知事に辞表を提出した。
 仲井真氏の任期は12月9日までだが、米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けて沖縄防衛局が提出した工法の変更申請について、仲井真氏が残任期間中に承認の可否を判断するのか否かが焦点となっている。
 知事は申請に対する県の審査状況について當銘健一郎土木建築部長から説明を受けた。
 仲井真知事は会議の中で選挙結果について報告し、これまでの取り組みに謝意を伝えた。その上で鉄軌道や大型MICE(マイス)施設などの取り組みを例示し、翁長次期県政に引き継ぐ意向を示したという。
 高良、川上両氏は会議後に辞表を提出した。地方自治法によると、副知事は退職20日前までに辞職を申し出る必要があり、仲井真氏の任期切れに合わせて退職する見通し。