与那国陸自配備 住民投票条例廃案へ 町長再提案検討


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 【与那国】与那国町議会が可決した与那国島への陸上自衛隊沿岸監視部隊配備の賛否を問う住民投票条例について、同町の外間守吉町長が28日に条例を再び議会にかける「再議」に付す見通しであることが25日、分かった。

再議になれば議会の構成上、条例は廃案となる公算が大きい。
 一方で外間町長は可決された条例について、中学1年以上が投票できるとしていた要件を変更し、再提案することを検討している。関係者が明らかにした。
 外間町長は28日に臨時議会を招集し、議会の議決に異議があるとして再議に付す見通し。再議された議案の可決には、議長を含めた出席議員の3分の2以上の同意が必要。議会は与党3、野党3の構成となっており、条例が否決され、廃案となる公算が大きい。
 住民投票条例は野党3議員が提案し、3対2の賛成多数で17日に可決された。
 関係者によると、外間町長は「中学生以上」を「20歳以上」などに改めるなど要件を変更し、野党側が了承した場合は再提案する考えを示しているという。