「ソニー坊や」の謎探る きょう「探そう&語ろう会」


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 県内各地の道路沿いで交通安全を見守っている「ソニー坊や」について情報交換する「探そう&語ろう会」が8日午後7時から、那覇市久茂地のスペースアートビル3階で開催される。

復帰前から各地にあるが、その背景は今も謎が多い。企画した紀々さん(39)=哲楽家=は「皆さんの記憶と記録をたどれば、何か分かるかもしれない」と期待を寄せている。
 コンクリート製で約2メートルほどある「ソニー坊や」は現在本部町謝花、うるま市安慶名、宜野湾市野嵩、西原町兼久、糸満市名城の5カ所にある。
 紀々さんの祖父・新川(しんかわ)唯介さん(1989年に他界)は、復帰前からソニー製品の代理店だった「電波堂」の創業者。新川さんが「ソニー坊や」を各地に建てていたとされるが、手記などは残っていない。
 紀々さんの事務所に知人の吉澤直美さんが訪れた際、新川さんとソニー創業者の井深大さんの2人が写った写真を見たことがきっかけで「語ろう会」の開催が決まった。
 「ソニー坊や」は各地に根強いファンがいる。中にはお金を出し合ってペンキを塗り直すボランティアグループもあり、SNSを通じてその一つ「ソニー坊やを探せ」捜査本部長の湊(みなと)和雄さん(55)ともつながった。
 湊さんは「泊交差点や読谷高校近くにあったという情報もあるが、定かではない」と話し、何らかの新情報に期待している。
 「―語ろう会」はローフードとスムージー付きで参加費は3千円。問い合わせは、フェイスブック「ソニー坊や」で検索またはcs@kikism.net

糸満市名城にたたずむ「ソニー坊や」=5日、糸満市名城の名城ビーチ
「探そう&語ろう会」を企画している(左から)湊和雄さん、紀々さん、新川唯司さん=3日、那覇市久茂地