仲井真知事きょう退任 変更承認を批判、抗議


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仲井真弘多知事

 仲井真弘多知事は9日、任期満了に伴い退任する。8日は打ち合わせなどのため県庁に登庁したが、米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けた工法変更を5日に承認した退任間際の判断への批判は収まらず、市民らが県庁に詰め掛けて抗議した。

9日は高良倉吉、川上好久両副知事と共に県庁で離任式に臨む予定だが、抗議行動も予想され、県は実施の在り方を検討している。11月16日の知事選で初当選した翁長雄志氏は10日に知事に就任する。
 仲井真知事は8日午前に登庁し、翁長氏への事務引き継ぎの打ち合わせのため、高良、川上両副知事と調整を行った。だが県庁前で仲井真知事の変更承認に抗議する行動をしていた市民団体のメンバーらが知事室のある県庁6階に詰め掛け、知事との面談を求めて座り込み、一時騒然とした。
 知事は市民らのいる通路とは別の階段から退庁した。待機していた車に乗り込む際、報道陣には応じなかった。
 9日は県庁で仲井真知事による両副知事への退任辞令交付式や記者会見、1階の県民ホールでの離任式が予定されているが、県は実施について再検討しており、9日に判断する。
 翁長次期知事は10日午前に初登庁し、職員の出迎えを受けた後、事務引き継ぎ、就任会見に臨み、午前11時から初の庁議に出席する。11時30分から県民ホールで職員に訓示する。