仲井真知事、県職員に囲まれ県庁後に 市民団体から怒号飛び交う中


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市民団体からの怒号が飛び交う中、正面玄関から退庁する仲井真弘多県知事=9日午前、県庁

 退任会見を終えた仲井真弘多県知事は9日午前11時すぎ、「県民裏切りを許さないぞ」「県民の声を聞け」などと市民の怒号が飛び交う中、県職員に囲まれて県庁を後にした。県庁職員と警察官が1階県民ホールに並び、機動隊も控えるなど緊迫した中で退庁した。

 名護市辺野古の基地建設に向けて沖縄防衛局が提出した埋め立て工法変更を仲井真知事が承認したことについて市民ら約100人は午前8時半から県庁に詰め掛け抗議していた。
 県庁職員らは午前10時50分ごろから集まり、エレベーターで1階で降りてきた仲井真知事を拍手で迎えた。県庁の正面玄関でも抗議する市民を県庁職員や警察官が制止するなど騒然となった。離任式は県庁1階で予定されていたが、混乱が予想されたため、急きょ6階の知事応接室で開かれた。
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