伊江島で米兵5人、民間地に着地 パラシュート訓練


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降下訓練で米兵が着地した民間地

 【伊江】9日午後3時ごろ、米軍伊江島補助飛行場でパラシュート降下訓練をしていた米兵5人が基地外の民間地に着地した。伊江村によると、5人にけがはなく、人や畑、建物などへの被害はない。ことし同村で発生したパラシュート訓練による事故は、今回で5件目。

 村や住民によると、着地したのはフェンスから約1キロ離れた草地で、米軍提供区域外の場所。着地場所から約20メートルと約100メートルの距離に牛舎がある。落下場所から約100メートル離れた牛舎を所有する男性によると、4人が草地、1人が排水施設に着地した。訓練時は風が強く、牛舎で作業していた男性もいたという。
 島袋秀幸伊江村長は「これまで事故があるたびに訓練の自粛を申し入れている。村民の安心安全を守る立場から、米軍には悪天候時の訓練を中止し、安全管理を徹底してほしい」と話した。
 県基地対策課は、沖縄防衛局に対し米軍の訓練中の事故が相次いでいるとして「一歩間違えれば重大事故につながりかねない。周辺住民に被害が及ぶことのないよう、米軍に強く働き掛けてほしい」と再発防止を強く求めた。