拉致被害者らの再調査に関し、北朝鮮の特別調査委員会が10月下旬、平壌で行われた日朝協議の際、日本政府代表団に残留日本人と日本人妻との面会を打診していたことが分かった。日本側は、今回の協議は安否不明の拉致被害者の再調査が最優先だと伝達することが目的だとして拒否し、面会は実現しなかった。複数の日朝関係筋が10日、明らかにした。
北朝鮮側には、日本人に関する全面調査が進んでいることをアピールし、日本による独自制裁の追加解除といった経済的見返りを得る思惑があったとみられる。北朝鮮側が必ずしも拉致再調査を優先していない実態も浮き彫りになった。
(共同通信)
北朝鮮、日本人妻らとの面会打診 拉致優先と日本側は拒否
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琉球新報社
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