伊江島でF35訓練計画 米海兵隊、3月から着陸帯工事


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 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】米海兵隊が2017年に岩国基地(山口県)に配備予定の最新鋭ステルス戦闘機F35の離着陸訓練を、伊江島補助飛行場で行うことを計画していることが分かった。

海兵隊が11月に策定した「海兵隊航空計画2015」の中で、離着陸訓練に対応するため、同飛行場内の着陸帯「LHDデッキ」の改良工事をすると記している。
 工事は来年3月に始まり、F35の岩国配備前の16年9月の完成を予定している。
 海兵隊の計画によると、伊江島補助飛行場の改良工事はF35に加え、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイによるホバリングや離着陸訓練に対応するために行う。特殊コンクリートによる着陸帯の舗装、管制塔の建設などを計画している。
 工事の理由については、F35やオスプレイの運用に起因する「低空飛行ジェット機の爆風や気流の渦による土地の汚染、外国機の破損などのダメージを防ぐため」としている。
 海兵隊は岩国へのF35配備に伴い、嘉手納基地にもF35用の駐機場を整備する計画で、沖縄での飛行訓練が恒常化する見通し。F35は名護市辺野古に建設予定の普天間飛行場の代替基地で運用される可能性も指摘されているが、海兵隊は公式には「現段階で普天間代替施設で戦闘機を運用する計画はない」としている。