過去最大の予算98兆円前後 社会保障と防衛費増


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 政府は17日、2015年度予算案の一般会計総額を過去最大の98兆円前後とする方向で調整に入った。社会保障や防衛費を増額し、国債の利払いを除いた政策経費は14年度当初予算を1兆円規模で上回る見通しだ。来年10月に予定した消費税再増税の延期で財政は厳しさを増すが、膨張する歳出には大きく切り込まない方向となっている。

 財源不足を補うために新規発行する国債額は、当初予算では09年度以来6年ぶりに40兆円を下回る水準とする。円安などによる企業収益の拡大で税収が54兆円規模と、14年度当初予算の50兆円を上回る見込みとなったため、その一部を借金の抑制に回す。
(共同通信)