大城、58キロ級カデット頂点 高校レスリング九州選手権大会


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 レスリングの第25回ひむか杯高校競技九州選手権大会兼2015年JOCジュニアオリンピック予選会が24日、宮崎県総合青少年センター体育館で開かれ、カデット58キロ級の大城達人(北部農林)が優勝した。

同54キロ級の徳比嘉一仁(南風原)は2位、同63キロ級の佐久田匠(浦添工)は3位、同85キロ級の饒波正眞(同)と同100キロ級の城間喜久(北部農林)はともに5位だった。カデットの6位以上、ジュニアの優勝者は4月のジュニアオリンピック予選会に派遣される。ジュニア55キロ級の山田義起(浦添工)、同60キロ級の阿嘉健斗(同)はともに2位、同84キロ級の比嘉正敏(同)は3位で出場権を逃した。

◆劣勢も恐れず、攻めて逆転 大城「これは第一歩」
 56秒、19秒、1分59秒。いずれも1ラウンドのテクニカルフォール勝ちで決勝に進んだ大城達人(北部農林)は、全国大会常連の鏡隼翔(鹿児島・鹿屋中央)との決勝を迎えた。
 鏡にバックに回られ2点を失うと、さらに足首を固められて回されて0―4と劣勢になった。大城は恐れることなくタックルを決め、2点を返し、さらに相手のタックルを返して4―4にした。最後は相手陣営のチャレンジ(ビデオ判定請求)が失敗し、5―4で九州制覇を決めた。「全国の強さを経験できた」と収穫を口にする大城は「目指しているのは全国優勝。これは第一歩」と決しておごらない。屋比久保監督の指導の元、技の種類が増え、成長著しい1年生はさらに上を目指す。