「日本は頑張る文化」 コザ高ラグビー部、留学生がマネジャー


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コザ高ラグビー部を支えるモハンマディ・レイラさん(前列中央)らマネジャーの8人=28日、東大阪市の近鉄花園ラグビー場

 全国の高校生ラガーマンが集う東大阪市の近鉄花園ラグビー場で28日、県代表のコザ高校が初戦を迎えた。ラグビー部のマネジャー8人の中にフィンランドからの留学生モハンマディ・レイラさん(17)がいる。

明るくチームにとけ込んで日本語も上達したモハンマディさんは「コザ高ラグビー部は私にとって家族みたい」と語る。水くみや洗濯、選手のケアに奔走し、家族の一員としてチームを支えている。
 日本の文化、歴史、中でも「特別」な沖縄に興味を持ったモハンマディさんは4月から1年間、コザ高生になった。沖縄市でホームステイしながら通学。制服や部活、弁当など慣れない文化に戸惑いながらも過ごし、7月から「楽しそう」だったラグビー部のマネジャーになった。「まさか花園にまで来られるとは。幸せです」と感激している。
 片言の日本語で交流しながら会話もぐんぐん上達した。3年生マネジャーの親川早貴さん(18)は「人見知りしないでみんなにがんがん話して、チームを明るくしてくれる」と歓迎する。ニュージーランドへのラグビー留学を経験した桑江淳太郎君(18)は「気持ちが分かるので声を掛けている。他のマネジャーと同じように仕事をしてくれる」と感謝した。
 モハンマディさんは気さくに声を掛け、気遣う當眞豊監督を「お父さんみたい」と慕う。ラグビー部を見続けて「日本の文化は頑張る文化。頑張ることの大切さを教わった」と語った。(関戸塩)