北谷(男子)コザ(女子)頂点 中学新人バスケ


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 バスケットボールの第49回県中学新人選手権大会最終日は29日、宜野湾市の真志喜中体育館で男女決勝まで行い、男子決勝は北谷が54―38で北中城を下して頂点に立った。

女子決勝はコザが57―38で北谷を破り、優勝した。

◆素早いパスで翻弄 北谷、ライバル対決制す
 北谷と北中城。中頭地区のライバル同士が顔を合わせた男子決勝は、素早いパス回しで相手守備を翻弄(ほんろう)した北谷に軍配が上がった。チームのエースで主将の古見成は「この勝利は通過点。全国制覇を目指したい」と胸を張った。
 決勝では「古見だけでなく、ほかのメンバーが成長を見せてくれた」と宮城司監督が言う通り、古見以外のメンバーも存在感を発揮した。
 流れるようなパスと相手のマークを外す動きで的を絞らせない。相手守備のギャップを突き、内外から得点を重ねていった。
 パスワークの中心は、156センチのガード仲村渠春真。抜群のキープ力でチームに落ち着きを与え、ゲームを支配した。「優勝はみんなでコミュニケーションを高めた結果だ」と誇った。
 フォワードの仲間史は鋭いドライブを見せたかと思えば外からもゴールを射抜き20得点。「きょうは調子が良かった。相手の隙があれば得点を狙っていった」と笑顔を見せた。
 最近、チーム内で勝利へのモチベーションが高まってきている。古見は「選手たちだけでもミーティングを開いてみんなで『全国を目指そう』と話している」という。宮城監督は「練習が大好きな古見に引っ張られてチーム全体がレベルアップしている」と感じている。仲間は「練習から全国制覇を意識して頑張りたい」と頂点を見据えた。(荒井良平)

◆攻め多彩に 北谷を圧倒 コザ、後半に攻撃爆発
 女子決勝は堅い守りと多彩な攻撃パターンを誇るコザが、北谷に19点差をつけて圧倒した。17得点で勝利に貢献した1年生の屋宜沙弥香は「ディフェンスでもオフェンスでもいいプレーができた」と声を弾ませた。21―17と4点差を付けて第2クオーターを折り返したコザ。松島良和コーチが「単調になるな」と指示を出すと、後半に入って攻撃が爆発した。
 仲里紗々花のゴール下からのシュートや具志堅果凜の速攻が次々と決まり、5分半で20得点。マンツーマンからゾーンに切り替えた守備もはまった。この間、相手には2点しか許さず一気に突き放した。主将の仲村渠若菜は「九州、全国で勝つためにミスを減らし、当たり前のことが当たり前にできるようにしたい」と気を引き締めた。

男子決勝・北谷―北中城 第4Q、鋭いドリブルで仕掛ける北谷の仲村渠春真=29日、宜野湾市の真志喜中体育館(普久原裕南撮影)
女子決勝・コザ―北谷 第1Q、インサイドに攻め入るコザの屋宜沙弥香