【北京共同】中国の習近平国家主席が率いる指導部は2015年を「抗日戦争と反ファシズム戦争の勝利70年」と位置付け、国内外で波状的に反日イベントを開催する。ロシアや韓国と既に記念行事の開催を決めていることに加え、国際社会に「戦後秩序の破壊への反対」を呼び掛け、対日圧力の武器にしていく考えだ。
国内的には「共産党こそが抗日戦争の主役」として一党独裁の正当性をアピールし、習指導部に対する国民の求心力向上を図っていく構え。
習指導部は安倍晋三首相が「戦後レジーム(体制)からの脱却」を掲げ、憲法改正や集団的自衛権の行使容認の動きを加速させていることを警戒している。
(共同通信)