車いすテニスの国枝 全豪OP連覇へ、沖縄合宿に成果


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連覇が懸かる全豪への意欲を語る国枝慎吾=12月31日、北谷町

 全英オープンなどテニスの四大大会を制した車いすテニスの世界的プレーヤー国枝慎吾が12月28日から3日まで県内合宿を行った。2連覇が懸かる全豪オープンを控え、国枝は「これから仕上げの段階で、体を目覚めさせる意味でもいい練習ができた」と成果を語った。

 国枝の沖縄合宿は2008年、13年に続き3回目となる。合宿に同行する丸山弘道コーチによると、13年の合宿を経て、直後の全豪オープンで好結果を出したこともあり、気候などの環境面も良いことから、再度沖縄を合宿地に選んだという。
 合宿中は那覇市、北谷町で汗を流した国枝は「年末に1~2週間のオフがあったので、体を目覚めさせる感覚がある。個別に課題を持って強化するというより、フィジカルや技術面を総合的に鍛えたい」と話した。
 合宿を終えた国枝は10日ごろからオーストラリアに移動し、前哨戦などを行って全豪に備える。
 国枝は四大大会でシングルス16度、ダブルス15度優勝のほか、パラリンピックではシングルス2、ダブルス1の金メダルを獲得している。
 長年競技でトップを維持することについて国枝は「初心者のころから変わらないことは一つ一つ目標を設定し、クリアすることで次の目標を見つけることだ」と話していた。