麻生氏、利益蓄積は「守銭奴」 投資や賃上げ促す


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 麻生太郎金融担当相は5日、東京都内で開かれた生命保険協会の新年賀詞交歓会であいさつし、企業が稼いだ利益を内部にため込むことを優先する姿勢を「守銭奴みたいなものだ」と例えて、利益を設備投資や従業員の賃上げに回すよう強く求めた。

 安倍政権はデフレ脱却に向けて経済界に対し2015年春闘での賃上げを要請している。ただ「守銭奴」とはお金をためることに執着する人を示す表現で否定的な意味があるため、例えが不適切との批判が出る可能性がある。
 麻生氏は、企業の内部留保が約328兆円と指摘した上で、「(お金は)持った後は目的から手段に変わるのではないか」と語った。
(共同通信)