翁長知事、きょう上京 内閣府に予算要請


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 翁長雄志知事は政府の2015年度沖縄振興予算に関する要請や全国知事会への出席などのため、6~8日の日程で上京する方向で調整している。一方、自民党は新年度の沖縄振興予算案について審議する沖縄振興調査会を8日に党本部で開く予定だが、党関係者によると今回、翁長知事には出席を求めない方針だという。

仲井真弘多前知事は自民の同調査会などに頻繁に出席していた。
 翁長知事は、JA沖縄中央会のサトウキビ交付金維持に関する要請に同行し7日に西川公也農相との会談を調整しているほか、8日には全国知事会に出席し、内閣府も訪問したい考え。また15年度予算案が決定する14日に合わせて再度上京し、安倍晋三首相や菅義偉官房長官らとの会談を模索することも検討している。
 ただ安倍政権は、翁長知事が昨年末に就任後初めて上京した際、山口俊一沖縄担当相以外の閣僚は面会に応じず、米軍普天間飛行場の辺野古移設を容認していた前県政時とは様変わりの対応を見せた。
 自民党内では、野党の支援を受けて当選した翁長知事が12月の衆院選でも自民と敵対したことなどへの反感が根強く、翁長氏と距離を置く姿勢とみられるが、相次ぐ「冷遇」は県民の反発も招きそうだ。
 一方、8日の全国知事会では翁長氏の発言時間が設けられており、内容が注目される。