年間GS視野に 車いすテニスの上地結衣 沖縄合宿


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
オーストラリア遠征に向けて練習に汗を流す上地結衣=6日、那覇市若狭

 車いすテニスプレーヤーで兵庫県出身の上地(かみじ)結衣が4日から県内で合宿を行っている。今月中旬からオーストラリアに遠征して全豪オープンなどに挑むため「暖かい所でトレーニングをして体力や筋力を強化したい」と意気込んでいる。

 昨年は女子ダブルスで全豪、全仏、全英、全米の四大大会を制し、年間グランドスラムを達成。シングルスでも全仏と全米で栄冠を手にした。
 「(9月の)全米オープンまではうまくいき過ぎた」と振り返る。一方で10月の仁川アジアパラ大会と12月のマスターズのシングルスで思うような成績を残せず「最後の2大会で優勝できなかったことの方が大きかった」と満足はしていない。
 世界ランク1位という肩書を持って挑んだ大会で「自分自身にプレッシャーを与えてしまった」と優勝を逃した原因は見えている様子だ。「去年はいい結果を残したけど最後は悔しさを味わった。ことしも気を抜いてはいけない」と引き締まった表情を見せる。
 10日からオーストラリアに向かい、シドニーとメルボルンで大会に出場した後に全豪オープンに挑む。「去年の負けた試合では体力面に問題があった」と言い、県内の合宿でも体力強化に力を入れている。「ことしはダブルスでもシングルスでもグランドスラムを取って、マスターズでも優勝する」と強い決意を胸に抱いている。