社会保障、初の31兆円台 防衛厚遇、15年度予算案全容


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 政府は11日、2015年度予算案の重要政策を閣僚間で折衝し、歳出の全容を固めた。社会保障費が初の31兆円台に膨らむ。防衛費は3年連続の増額を認める厚遇ぶりで安倍政権のカラーが鮮明になった。消費税率10%への再増税延期で財源論議は棚上げされ、歳出の4割程度を借金に頼るいびつな財政運営が続く。

 焦点の介護報酬は、麻生財務相と塩崎厚労相の折衝で2・27%引き下げることが決定。12日に地方交付税交付金の金額を確定させた上で、14日に予算案を閣議決定する。歳出総額は過去最大の96兆3千億円前後とする方向だ。社会保障費は過去最大の31兆5千億円前後。
(共同通信)