銘苅淳のハンドボール魂 fromハンガリー(10)


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高校3年生のころの銘苅淳さん(右から2人目)。筑波大進学という目標に向かって頑張っていた

<未来予想図>自分の道見つける
 沖縄は桜が咲き始めるころでしょうか? 大学生になった時、初めて見る県外の桜に感激し、花びらのシャワーを浴びながら自転車をこいだのを思い出します。
 前回は新年に夢を考えてみようという話をしました。必ず夢を持たなければならないと言っているわけではありません。でも、夢を持ち続けている方が楽しいと思うし、夢を考えること自体も楽しいのでやっぱりお勧めします。夢をかなえるためには、しっかりと未来予想図を描くことが大事です。小さな夢や目標をかなえていくことが、大きな夢をかなえるポイントです。設定がまずいと、いつの間にか違う方向に向かってしまうこともあります。

 僕の経験を話します。中学生の時、将来は高校教諭になりたいと思っていました。ハンドボールができて教員免許も取れるところを、と考えて筑波大学に進学したいと思いました。中3の時点で高校よりも先に大学を決めたんです。
 高校は那覇西に進みました。大学で希望する学部は、センター試験で9割の点数を取っても落ちるような難関だったので、推薦入学を目標に定めました。推薦にふさわしい生徒であるためには、競技での実績はもちろん学校の成績も一定以上で、委員会活動なども積極的に取り組んでいないといけません。成績を落としてはいけない→テストでいい点を取る→いい点を取るために普段の授業を大事にする…といった感じで学校生活を送りました。ハンドの練習も同じことです。
 夢は人それぞれでいいし、遠回りも一休みもいいと思います。目指すところが明確であれば、苦しくても頑張れると思いませんか? 何がやりたいか、どうなりたいかをイメージして進むことが大事です。人生は“一方通行”で前にしか進めない。でも、一本道ではありません。いろんな道があり、それを知っていることが大事です。夢に近づくためにたくさんの人の話を聞いたり本を読んだりして、MY WAY(自分の道)を見つけていきたいですね。(隔週火曜掲載。次回は2月3日)
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