F35、米からも飛来へ 嘉手納基地、訓練恒常化が濃厚


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 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】米海兵隊の最新鋭ステルス戦闘機F35について、海兵隊が部隊展開計画の一環として、米本国の基地から日本への飛来を計画していることが分かった。米海兵隊専門紙「マリンコー・タイムズ」電子版が21日付で伝えた。F35は2017年に岩国基地(山口県)に配備される機体の沖縄飛来や沖縄周辺での訓練の実施が明らかになっている。

本国からの飛来によって岩国配備機に加え、沖縄に飛来する機体がさらに増え、訓練が恒常化する可能性が濃厚だ。嘉手納基地には、州兵空軍の戦闘機の暫定配備が今後も継続される可能性もあり、同基地の機能強化が進むこととなる。
 マリンコー・タイムズによると、米本国から日本へのF35の飛来は海兵隊を半年単位で展開する計画「UDP」の一環。米海軍が作成した嘉手納基地へのF35用格納庫整備計画は、整備の目的について、「UDPに関連したF35の配備、運用を支援する」と説明しており、岩国配備機以外に米本国から飛来するF35の使用も見込んでいるとみられる。
 海兵隊の嘉手納へのF35格納庫整備計画は2016会計年度(15年10月~16年9月)に行われる。さらに伊江島補助飛行場でもF35の訓練に向けた着陸帯の整備がことし3月に始まる。