新年度県予算、7560億円で調整 300億円増額見込み


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 県は27日までに、2015年度当初予算案を14年度から約300億円増額し、7560億円前後とする方向で調整に入った。県議会与党会派代表者らに伝えた。米軍普天間飛行場の辺野古移設の阻止を米政府などに訴えるための翁長雄志知事の訪米費約1千万円も盛り込む。予算案は今後各部局と調整を重ねた上で2月上旬に最終決定する。

 辺野古の新基地建設断念を国際世論へ訴えるため、米国に設置する県ワシントン事務所の駐在員人件費も調整している。
 翁長知事が知事選で公約の目玉に掲げた「アジア経済戦略構想」の策定へ向けた関連経費も計上する予定だ。
 教育関係では小学校1、2年の30人学級、3年の35人学級に加え、本年度から実施している中学1年での35人学級を新年度も継続する方向だ。
 県は26日に行った与党会派への説明で、予算編成で翁長知事の独自色を打ち出していく方針などについて説明した。