県検証委が準備会合 辺野古埋め立て


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 県は28日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた仲井真弘多前知事の埋め立て承認について、瑕疵(かし)の有無などを検証する「第三者委員会」の準備会合を県庁で開き、検証を進めるに当たって会合の開催頻度や必要資料の確認などを行った。

 委員会審議を公開するかどうかや知事への報告時期についての結論は初会合に持ち越した。県は初会合の期日について、来月6日を軸に調整している。初会合については、冒頭以外は非公開とする見通し。
 翁長知事は、委員会からの報告を受ける時期について「4月を念頭に」としていたが、準備会合後、委員の桜井国俊沖縄大名誉教授は「やってみないと分からないところはある。国からの反論が考えられるので(作業は)拙速にするわけにはいかない。反論を想定するとそれなりの作業は必要だ」と述べ、取りまとめの日程などについては明言を避けた。
 準備会合に参加したのは桜井氏のほか、いずれも弁護士で元沖縄弁護士会会長の大城浩氏、前沖縄弁護士会会長の當真良明氏、田島啓己の各委員。委員会は有識者ら6人以内で構成することになっており、県は他に2人の就任に向け、調整をしている。