スカイマーク、宮古・石垣撤退 沖縄関係路線も減便


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スカイマークの運休表

 民事再生法の適用を申請した国内航空3位のスカイマーク(東京)は29日、3月29日以降の夏ダイヤで石垣、宮古の両空港から撤退することや、2月1日~3月28日までの沖縄関係5路線を減便することを発表した。28日に就任した有森正和社長が29日に東京の本社で記者会見し、経営再建に向け不採算路線を一部縮小し、減便の方針も示した。一方で関係者によると、那覇-石垣に就航していた格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションなどが、スカイマークが撤退した先島路線を引き継ぐ可能性が浮上している。

 宮古島市の長濱政治副市長は「市長と相談し、商工会議所や観光協会などと共に運航継続の要請も検討したい」と述べた。
 2月1日から3月28日までの減便は全国で、現在の1日152便のうち水曜日以外は24便を運休して128便に減らす。水曜日は126便になる。3月29日以降の夏ダイヤでは仙台-福岡線も廃止する。
 スカイマークは支援企業探しも本格化させる。支援表明を受けたことを有森社長が明らかにした投資ファンドのインテグラル(東京)に加え、全日本空輸を傘下に持つANAグループなどの航空会社が名乗りを上げる可能性がある。ただ再建が難航すればさらなる減便や路線縮小に追い込まれる恐れもある。
 有森社長は「ご迷惑をお掛けし、心よりおわび申し上げる」と謝罪。「当面の資金繰りのめどはついており、運航に支障が出ることはない」と強調した。負債総額は約710億円。