中国、大学での思想統制強化 遠ざかる自由な議論


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 【北京共同】中国の習近平指導部は西側の民主主義や基本的人権を否定した「社会主義の核心的価値観」と、マルクス主義に関する教育を全国の大学でスタートさせた。関係者が3日までに明らかにした。自由な議論ができる余地が多少残されている大学への締め付けを強めることで、学生らに対する思想統制を徹底する狙いがある。
 習国家主席による年末の指示を受け、共産党と政府が1月19日、国営通信の新華社を通じて発表した「意見」は、習指導部に対する教員と学生の「支持と信頼」を向上させ、指導部が掲げるナショナリズムに根ざした「中国の夢」実現に向けた「自信」を醸成するよう命じている。
(共同通信)