九州高校選抜大会 レスリング、浦添工4強ならず


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 九州高校選抜大会が7日、各地で行われ、レスリングの浦添工が準々決勝で破れたが、8強以上に与えられる全国大会(3月・新潟県)への出場権を得た。ハンドボール男子のコザは1位グループ決勝に進出。2位グループの男子・浦添と女子・コザは代表決定戦に進み、全国へ望みをつないだ。剣道男子の前原、昭薬付、コザ、興南、女子の開邦、小禄、前原、那覇はいずれも予選リーグを戦った。

◆あと1勝が遠く 浦添工、全国選抜へ強化誓う
 浦添工の勝利は目前まで迫っていた。日本文理(大分)との準々決勝。7階級で争う学校対抗戦で、50キロ級の比嘉優太、55キロ級の山田義起、60キロ級の阿嘉健斗が白星を重ねた。あと1勝でベスト4入りだったが、残る階級で黒星が続いた。嘉手納太監督は「まだまだ甘さがある」と厳しい表情を崩さなかった。
 樟南(鹿児島)との初戦は比嘉優が1点差で惜敗したが、阿嘉がフォール勝ちして巻き返した。84キロ級の比嘉正敏、120キロ級の饒波正眞はリードを許しながらも試合をひっくり返した。日本文理戦では66キロ級の佐久田匠が0―6から8―6まで持ち込んだ。最後にポイントを奪われて敗れたが、嘉手納監督は「よく逆転した。悔しさを次につなげてほしい」と願った。
 主将の山田は「(準々決勝は)絶対に勝ちたいという気持ちが相手の方が上だった」と敗因を語る。ベスト8入りで全国選抜大会の出場権は手にした。山田は「一人一人が課題を持って、強い相手にぶつかる気持ちで練習しなければいけない」とチームの強化を誓った。(平安太一)

◆北部農林 初戦敗退も成長に期待
 メンバーでレスリング経験者は2人と若い北部農林は初戦で涙をのんだ。屋比久保監督は「今日がデビュー戦のようなもの。まだまだ経験を積んでいかなければ」と今後の成長に期待した。
 実力で勝る相手に全力で立ち向かったが、白星が遠かった。「まだマットに上がっておどおどしている」と屋比久監督。それでも60キロ級の大城達人は連続でローリングを決めてTフォール勝ちし、全国中学選手権3位の実力を見せつけた。
 結果は2―5と差を付けられたが、屋比久監督は「原点からやっていく」とチームづくりに意欲を見せた。

学校対抗戦準々決勝 粘り強く戦ってポイントを重ねる浦添工の佐久田匠=7日、県立武道館
学校対抗戦の60キロ級で相手を攻める北部農林の大城達人