男子・首里連続、女子・伊良波初V 九州中学バレー県予選


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 バレーボールの第32回九州中学校選抜優勝大会県大会最終日は11日、本部町民体育館で男女決勝リーグの残り試合を行い、男子は全勝の首里が2年連続2度目の優勝を果たした。女子は伊良波が全勝で初の頂点に立った。

両校と男子2位の西原東、女子2位の豊見城は3月27日から大分県で開催される九州大会への出場権を獲得した。

◆宮城テリーク、エースの真価/男子・首里
 首里のウイングスパイカー・宮城テリークが苦しむチームを救い、2連覇へと導いた。全勝の首里、西原東が顔を合わせた男子最終戦。首里は第1セットを取られる苦しい展開だったが、宮城が強烈なスパイクを次々決めて逆転に成功した。「厳しい時にボールが集まるのは当然。小学生の時からそうだった。それを確実に決めたい」。184センチの大砲はエースの自覚と誇りをたぎらせた。
 序盤から、選手の間やライン際を狙う西原東の巧みなサーブで揺さぶられた。返球が安定せず、自慢の攻撃力を発揮できない。1セット目を落とした後「きれいじゃなくてもいい。まずはセッターに返そう」と確認した。
 第2セットに入ると、徐々にボールがセッターの宮城拓未へ集まり始める。テリークとはまたいとこで、幼い時から一緒にバレーをやってきた拓未。「苦しい時は(テリークを)頼りにしてしまう」と“ここぞ”の場面でトスを上げ、テリークもそれに応えた。高い打点からパワフルなスパイクで得点を挙げた。一進一退の攻防が続いたがエースの活躍でこのセットをもぎ取り、その勢いで第3セットもものにした。
 宮城テリークは「チームの目標は全国制覇。そのために九州で1番になりたい」と意気込む。チームをさらなる高みへと引っ張るつもりだ。(荒井良平)

男子決勝リーグ・首里―西原東 得点を決め、喜びを爆発させる首里の宮城テリーク(中央)=11日、本部町民体育館(普久原裕南撮影)
初優勝の女子・伊良波