沖縄本島と先島を海底光ケーブルでつなぐ県の離島地区情報通信基盤整備推進事業の起工式が10日、糸満市米須で行われた。2016年10月ごろの完成を予定している。
糸満から多良間、与那国、波照間の約690キロを新たにつなぐ。既設の光ケーブル回線と合わせて「ループ」の形状とし、高品質、安価な通信サービスの提供が可能となり、災害に強い通信基盤を実現できるという。
謝花喜一郎企画部長はあいさつで「都市部と変わらない高品質で安いサービスが可能となる」と期待した。
海中にケーブルを下ろす地点となる糸満市の海岸は国定公園に指定され、地表を削る工事ができないことから、地表から沖合の海底までを掘削する弧状推進工と呼ばれる特殊な工法が用いられている。