自転車アジア選手権 内間3位、新城10位


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 自転車のアジア選手権は12日、タイのナコンラチャシマで行われ、男子エリート個人ロードレース(130キロ)で内間康平(北中城高―鹿屋体大出、ブリヂストンアンカー)が2位と同タイムの2時間48分11秒で3位に入った。新城幸也(八重山高出、チームヨーロッパカー)も同タイムで10位だった。2位までの国・地域に与えられるリオデジャネイロ五輪枠獲得には届かなかった。

レースは1周8・1キロの平たんな市街地を16周するコースで行われた。他の日本チームは仲島康晴(愛三工業レーシングチーム)が12位、佐野淳哉(那須ブラーゼン)が27位だった。

◆スプリント勝負 届かず/五輪「まだチャンスある」 内間
 最後の周回に入り、前に出た新城幸也が懸命に後方の内間康平を引っ張る。新城の献身的な走りに応えようと、ラスト250メートルのスプリント勝負に懸けた内間だが、わずかに届かなかった。同タイムの3位という結果に内間は「最後まで踏んだけれど追い付けなかった」と悔しがる。
 レースはフラットな周回コースということもあり、序盤からハイスピードの展開で進んだ。日本チームは交互に先頭を入れ替え、好機をうかがった。
 大きくレースが動いたのは中盤に差し掛かる50キロすぎ。内間を含む10人の先頭集団が形成され、20秒差の2位集団に新城らがつけた。
 速いペースのまま終盤に入り、仕掛けたのはイランの選手。2人が飛び出し、内間も懸命に追い掛けたが、数的優位に立つイラン選手に逃げを許した。「力の差があった」と内間は脱帽する。
 狙っていた五輪出場権には届かなかったが、新城との連係で上位を獲得できたことは一つの成果だ。内間は「ことし最初のレースで表彰台に上がれたので最低限の成績は残せた」と語る。
 今後も国際自転車競技連合(UCI)のレースでポイントを重ねれば、五輪への道は開ける。内間は「来週から沖縄で調整し、3月からのレースでも優勝を狙いたい。まだまだチャンスはある」と意欲を見せた。