九州高校新人大会は14日、各地で行われた。県内で開催されているサッカーは予選リーグの残りを行い、決勝トーナメント進出を決めている那覇西が佐賀北を1―0で破って3連勝を飾った。15日の決勝トーナメント1回戦で国見(長崎)と対戦する。
バスケットボールは男子Aパートの小禄と女子Bパートの那覇がそれぞれ4強に進出した。バレーボールは女子の西原が決勝トーナメント1回戦に勝ち、ベスト8入りを決めた。
◆エース久貝が決勝弾 那覇西、地元Vへ決意
予選リーグ最後の佐賀北戦も白星で飾り、3戦全勝で決勝トーナメントへ駒を進めた那覇西。この試合の決勝点を挙げ、エースの仕事を果たしたFW久貝俊喜は「まだ決められるところで決められていない。決勝トーナメントではもっと周りを生かすプレーで勝利に貢献したい」と意気込んだ。
前半23分、右サイドのアーリークロスに久貝が反応した。「オフサイドに引っかからないように」と相手の守備ラインを慎重に見極め、落ち着いてトラップするとDFをかわしてボレーで突き刺した。
入学当時はボランチ。その後もセンターバックやサイドバックなどポジションを転々としたが、昨年11月から体の強さと馬力を買われ、センターフォワードとして起用された。
今大会は初戦の大分西戦でハットトリックを達成するなど通算4得点を挙げ、予選突破の立役者となった。「死角を突くとか、自分が相手FWにされたら嫌なことは何かを考えながら動いている」とこれまでの経験を生かして得点につなげる。
決勝トーナメントへチームの意気も上がる。主将のDF崎山一喜は「パスワークや走り回る粘り強さは負けていない。地元開催だし、優勝したい」と強気に語った。(荒井良平)