女子糸満18年ぶりV 男子越来4度目頂点 県中学校新人バド


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 バドミントンの第28回県中学校新人団体選手権大会最終日は15日、宜野湾市民体育館であった。男子は越来が2年ぶり4度目の頂点に立ち、女子は糸満が18年ぶり3度目の優勝を飾った。

◆女子糸満A/充実の布陣 光る修正力
 女子は糸満Aが初戦から決勝まで7試合全てストレート勝ちと頭一つ抜けた強さを見せつけた。同校の優勝は18年ぶり。選手や応援団に笑顔の輪が広がった。
 越来Aとの決勝では、修正力が光った。シングルスの上原愛枝は第1ゲームで粘る相手に21―19と手こずったが、第2ゲームは「相手が苦手」とみたバックハンドを狙って21―14で制した。
 第1ダブルスの金城志織と比嘉悠姫奈も第1ゲームは競り合いになったが、第2ゲームは11点差をつける快勝。前衛の比嘉がカットでさばき、後衛の金城がシャトルを打ち込む。コート上で攻めるポイントを細かく確認し合っていた2人は「粘りとガッツと声が勝因」と胸を張った。
 幼稚園や小学校から競技を続けている選手が5人。うち4人は県選抜にも選ばれており、バランスの取れた戦力を誇る。中学から競技を始めたメンバーたちの向上心もチームを勢いづけている。
 今大会の収穫を金城は「ミスで崩れなかった。粘り強さもメンタル面も良くなった」と振り返る。次に目指すは夏の県総体制覇と続く九州大会での躍進。糸満のスタイルを「攻めるバドミントンで相手ペースにさせない」と語る上原は「普段の生活からきちんとして周囲から応援されるチームになる」と決意を新たにしていた。(大城周子)

女子で優勝した糸満のメンバー
男子を制した越来のメンバー