那覇西、準々で敗退 九州高校新人・選抜大会


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準々決勝 国見―那覇西 後半、ドリブル突破を図る那覇西の津嘉山海=15日、西原町の東崎公園サッカー場

 九州高校新人・選抜大会は15日、各地でサッカー、バスケットボール、バレーボールの3競技を行った。県内開催のサッカーは決勝トーナメント準決勝まで行い、那覇西(沖縄1位)は準々決勝で国見(長崎2位)に1―4で敗れた。

決勝は16日正午から西原町民陸上競技場であり、国見と大津(熊本1位)が対戦する。
 バスケットボールは男子Aパートの小禄(沖縄2位)が準決勝で福岡大大濠(福岡1位)を破って決勝進出。決勝は福岡第一(福岡2位)に敗れ準優勝だった。女子Bパートの那覇も準優勝した。バレーボールの女子西原は決勝トーナメント準々決勝で九州文化(長崎)に敗れ、4強入りを逃した。

◆厚かった強豪の壁/「完敗」底上げ期す
 県勢初制覇を目指した那覇西の挑戦は、九州を代表する名門・国見(長崎)の厚い壁にはね返された。玉城真哉監督は「力が足りない。完敗ですね」と受け止めた。
 前半9分、ペナルティーエリア近くのFKに津嘉山海が飛び込んで先制する幸先よい出だしだった。しかし18分に追いつかれると徐々に国見ペースになった。ハーフタイムで「時間をかけて相手守備をずらす。粘り勝負だ」と確認して臨んだ後半。初めはその通りの展開だったが、9分にドリブルで持ち込まれて2点目を献上すると14分、30分にも失点を重ねた。
 「相手にのまれ、自分たちで焦(じ)れてしまった」と津嘉山。選手間の距離を工夫したりサイドに振ったりと工夫を試みたが、パスがずれてタッチラインを割る場面が目立つなどリズムをつかめなかった。対する国見は、豊富な運動量や球際の強さを発揮して手を緩めることがなかった。玉城監督は「攻撃に関わる人数が少なかった。全体がもっといろんなことを考えて流動的に動かないといけない」と底上げを期待する。
 予選リーグを1位で通過し、決勝トーナメントは初戦敗退。「九州でも通用するという自信と、追い込まれた時の弱さという課題を得た」と主将の崎山一喜。夏の全国大会を見据え、レベルアップを誓った。(大城周子)