ウクライナ「完全停戦」なお暗雲 重火器撤去へ前提整わず


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15日、キエフでの軍関係者の会合で、ウクライナ東部での停戦について話すポロシェンコ大統領(AP=共同)

 【モスクワ共同】ウクライナ大統領府によると、ポロシェンコ大統領は15日、停戦合意発効後も戦闘が続く東部ドネツク州デバリツェボの状況について、停戦の次の措置である前線からの重火器撤去開始は、完全かつ無条件の停戦が前提だと述べた。停戦の完全履行は依然として予断を許さない状況が続き、和平実現に暗雲が漂っている。
 同国とロシアとドイツ、フランス4首脳の電話会談で語った。12日発表の停戦合意では、17日までに重火器撤去を始めることになっている。デバリツェボでの親ロシア派武装組織とウクライナ軍の戦闘が収まらなければ双方とも重火器撤去に着手しない可能性が出てきた。
(共同通信)