大宜味紅茶、初植え付け 生産組合、17年5月収穫へ


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紅茶を植え付けた大宜味村紅茶生産組合の農家家族=12日、大宜味村津波

 【大宜味】大宜味村のブランド紅茶生産を目指す大宜味紅茶生産組合(山城勝則会長)は12日、村津波の紅茶農園で苗の植え付け式を開いた。昨年設立した同組合の初めての植え付けで、地元農家や村と県の農業関係担当者ら約20人が集まった。

2017年5月ごろの収穫を見込んでいる。

 大宜味紅茶生産組合は昨年6月、山城さん(60)と伊芸和夫さん(65)、松本政尚さん(64)の村内農家3人で設立した。村や県の協力を得ながら無農薬で高品質な紅茶生産を目指している。

 この日は紅茶の品種「べにふうき」と「べにほまれ」の苗木の植え付けを実施した。この日までに各500本を植え付けた。試飲会では山城さんが試験栽培した紅茶と、紅茶を使ったちんすこうが出され、参加者は今後の構想や紅茶について語り合った。

 山城さんは「自分たちの味わいを作り、大宜味を発信したい」と語った。宮城功光村長は「しっかり地産地消できる体制づくりなど、農家と協力していきたい」と期待した。