米がサンゴ補償2億円 座礁事故でフィリピンに


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 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】2013年にフィリピンで起きた米艦船の座礁事故でサンゴ礁を破壊したとして、米政府はフィリピン政府に197万ドル(約2億3千万円)の補償金を支払った。

フィリピン政府が18日に明らかにした。米主要メディアによると補償金はサンゴ礁の回復や再発防止策などに使われる。
 1月に中城湾内津堅沖の浅瀬で発生した座礁事故では、在沖米海軍が県や漁業関係団体などに謝罪し、事故調査を実施すると説明している。県によると20日の段階で米側からサンゴ礁への損傷の有無などに関する情報提供はない。
 米艦船ガーディアンによる13年1月のフィリピンでの座礁事故は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産トゥバタハ岩礁で発生。専門家の調査によると、2万5240平方メートルのサンゴ礁が損傷した。
 在フィリピン米大使館は13年3月に声明を出し、サンゴ礁への損傷を補償する方針を示していた。