農相辞任で首相、立て直し急ぐ 野党は任命責任追及


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 安倍晋三首相は24日、政治資金問題による西川公也氏の農相辞任で打撃を受けた政権運営の立て直しを急いだ。農政改革や環太平洋連携協定(TPP)交渉の妥結へ全力を挙げ、閣僚交代の影響を最小限に抑えたい意向だ。これに対して、野党側は午前の国対委員長会談で首相の任命責任を追及する方針を確認した。24日の衆院予算委員会一般質疑は見送られ、2015年度予算案の審議は足踏みを続けた。
 菅義偉官房長官は記者会見で農相後任に林芳正氏を速やかに任命したことを挙げ「政策に遅滞はない」と強調。同時に「政治家は政治資金について自ら襟を正し、説明できるようにすることが大事だ」とした。
(共同通信)