上川陽子法相は24日、法務省で開かれた法制審議会(法相の諮問機関)の総会で、民法の相続分野の見直しを諮問した。家庭内での介護の貢献を加算するなど、遺産相続における配偶者分の拡大を検討する。法制審は1年以上をかけて議論し、法相に答申する。
法務省は高齢化社会が進み、相続をめぐるトラブルが増えるとみられることから、実情に即して相続法制を見直す必要があると判断した。法律婚重視の観点から配偶者の優遇を図る。
上川氏は総会冒頭でのあいさつで「高齢化社会の進展や国民意識の変化など社会情勢に鑑み、見直しの検討をお願いしたい」と述べた。
(共同通信)