自信深め さらに飛躍期す 自転車・内間康平


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新たなシーズン開幕に向け、地元でトレーニングに励む内間康平=24日、恩納村の沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ(仲本文子撮影)

 国際大会で2勝を挙げるなど、自転車ロードレースで昨季めざましい活躍を見せた県出身の内間康平(ブリヂストンアンカー)。「自信を身につけた」と振り返るシーズンを経て、ことしからはチームの主将も務める。

3月までのオフは地元沖縄で力を蓄え、さらなる飛躍を期している。
 浦添市出身の26歳で、北中城高から鹿屋体育大を経てプロの世界に入った。所属をブリヂストンアンカーに変えた4年目の昨季は、6月にインドネシアで開かれた「ツール・ド・シンカラ」で第1ステージと第6ステージを制し、国内レースでも1勝。さらに日本代表として出場した今月のアジア選手権は3位で表彰台にも上がった。「(移籍前の)3年間で少しずつ積み重ねたものがようやく結果になった年だった」。イタリアを主戦場にした3年で、もともとは苦手だった下りを克服するなど着実に磨いた技術が花開いた。
 だが、決して満足はしていない。アジア選手権の直前合宿で同じ日本代表の新城幸也(八重山高出、ヨーロッパカー)と練習し、ヨーロッパで実績を残す先輩に「別格」の強さを見せつけられた。「僕が息が上がっているところでも余裕が感じられる。こちらが50キロでいくところを幸也さんは60キロでいけるなどスピードを維持する力も違う」。少しでも近づきたいとレベルアップを誓う。「結果を出さなければ次は選ばれない」と自らにプレッシャーをかけ、レースに臨んでいるという。一貫して目指すのは集団から飛び出して逃げ切るスタイルだ。そして「ほかの選手も納得する内容で、祝福される勝ち方をしていきたい」と語る。
 来年は五輪イヤー。まだ特別な意識はないとしつつ、「これからのレースでしっかり走りを見せていかないとそこ(五輪)にはつながらない。目の前のレースをしっかり走っていく」。次季の目標は国際レースでポイントを稼いで日本の五輪出場枠を獲得することに加え、国際舞台で2勝以上を掲げる。チームをけん引する主将として、結果も内容もこだわる1年にするつもりだ。(大城周子)