名護市議会、サンゴ損傷、夜間爆発音で防衛局に抗議


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意見書を井上一徳局長(右)に手渡す名護市議会の屋比久稔議長=25日午後、沖縄防衛局

 【嘉手納】名護市議会の屋比久稔議長らは25日、沖縄防衛局で井上一徳局長に対し、米軍普天間飛行場の移設が計画される名護市辺野古の周辺海域に沖縄防衛局が投入したコンクリートブロックがサンゴ礁を傷つけていることについて抗議し、ブロックの移動や埋め立て区域外での設置をやめるよう求める意見書を手渡した。

 市議らがサンゴ破壊の認識について尋ねたのに対し、井上局長は「できるだけ環境負荷を与えないようアンカーなどを設置している」と述べるにとどめた。重り(アンカー)としてのブロック設置については「県内で実施した他の工事と同様の物を使っており、県から設置許可手続きは不要と言われた」と説明したが、市議らは「答えになっていない」と反発した。
 市議会は2月10日未明に辺野古の米軍キャンプ・シュワブで発生した100デシベルを超える爆発音についても抗議。井上局長は、米軍からの「その時間帯は夜間の実弾射撃演習をしていた。廃弾処理ではない」との回答を伝えた上で、「米軍は必要な訓練をしており中止を求めることは困難だ。住民への影響を最小限にするよう求める」とした。
 市議会は26日、県や県議会に同様に申し入れる。【琉球新報電子版】
英文へ→Nago city council accuses defense bureau of damaging coral in Henoko