70年談話で文言継承重視に疑問 有識者懇の北岡座長代理


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 戦後70年の安倍晋三首相談話に関する有識者懇談会で座長代理を務める北岡伸一国際大学長は27日、東京都内で開かれたシンポジウムで、戦後50年の村山富市首相談話の文言継承を重視する見方に疑問を呈した。「全体として過去をどう振り返るかが大事だ。一部のメディアが『リモース』(反省)などの言葉が入るかどうかと言っているのは非常に変だ」と述べた。

 安倍首相談話について「安倍首相が政治的な判断を含めてつくる」と強調。8月までにまとめる有識者懇の報告に関しては「日本は戦後に良い発展をし、世界の平和に貢献してきた。それを続けようというコンセンサスを形にしたい」と語った。
(共同通信)