辺野古、きょうにも掘削再開 スパット台船再設置


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海底ボーリング調査再開に向けスパット台船の組み立て作業を進める作業員ら=1日午後5時26分、名護市の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設計画で沖縄防衛局は1日、米軍キャンプ・シュワブ沖の大浦湾で海底ボーリング調査に向けたスパット台船を再設置した。防衛局はスパット台船の準備が整い次第、未調査の12カ所でボーリング調査を再開する方向で調整しており、2日にも再開する見込み。

 一方、シュワブのゲート前では島ぐるみ会議のバスを利用した市民も那覇から駆け付け、市民約50人が建設中止を求めて抗議の声を上げた。抗議テントの撤去を求めている防衛局などの動きにも警戒感を強めている。
 この日の海上作業は午前8時半ごろに開始された。オレンジ色の大型クレーン船にスパット台船の台船部分が横付けされ、4本の支柱が取り付けられた。台船にはボーリング調査の資機材も運び込まれ、ネットが巻かれた。その後、周囲に油防止膜(オイルフェンス)や浮具(フロート)が設置され、この日の作業は終わった。今後、掘削機などの取り付けが整えばボーリング調査が可能な状態となる。
 スパット台船は昨年9月、浅瀬部分のボーリング調査を終えた後、大浦湾内から撤去されていた。