「遠くない時期に」 官房長官、知事との面会模索


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 【東京】菅義偉官房長官は3日の衆院予算委員会で、翁長雄志知事との面談について「そんなに遠くない時期に会い、政権の考え方を何度となく知事に話し、(普天間飛行場の辺野古移設の)理解を得られる努力をしたい」と述べ、近く面談する考えを示した。下地幹郎衆院議員(維新)に答えた。官邸筋によると、菅氏は翁長知事との面談のタイミングを水面下で模索しており、近く実現する可能性が高まっている。

 菅氏は普天間問題について「(普天間返還合意後に)地元の知事が合意しても、閣議決定しても動かなかった。それだけこの問題は複雑で歴史のある問題だ」との認識を示しつつ、政府が実施している負担軽減策などに言及し、沖縄側に理解を求めた。
 翁長知事の上京時に会わなかったことについては「(面談の)申し入れもあったが、組閣や決算委員会の時期だったので会わなかった」と説明。その上で「会って、これからのあるべき姿を話してみたいと思っている」と述べるなど、繰り返し面談する意向を示した。
 下地氏は「辺野古に土砂を投入したらタイムリミットだ。3月中に沖縄で会うべきで、国の方から絶えず沖縄に心を寄せて話し合う姿勢を示してほしい」などと要望した。
 一方、菅氏は同日の会見で、県側から要請があった場合に「夏ごろまでには(面談したい)」などと述べた。