ケニアで押収の象牙15トン焼却 「密猟との戦い」アピール


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ケニアのナイロビ国立公園で3日、焼却される象牙(AP=共同)

 【ナイロビ共同】国連が指定した「世界野生生物の日」に合わせ、ケニア政府はナイロビ国立公園で3日、密輸品として押収された象牙約15トンを焼却処分し、野生生物の密猟と戦う姿勢をアピールした。フランス公共ラジオによると、約1500頭分の象牙で、時価総額は約3千万ドル(約36億円)に上るという。

 ケニヤッタ大統領が約3メートルの高さに積み上げられた象牙の山に火を放った。大統領は「象牙やサイの角に対する世界的な需要が密猟を助長している」と指摘し、密猟の撲滅には国際社会の協調した取り組みが必要だと訴えた。今年中に押収した全ての象牙を処分するとも表明した。
(共同通信)