自衛隊の「文官統制」全廃へ 設置法改正案を閣議決定


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防衛省設置法改正案のポイント

 政府は6日、内局の背広組と呼ばれる防衛官僚(文官)と制服組自衛官が対等な立場で防衛大臣を補佐することを盛り込んだ防衛省設置法改正案を閣議決定した。今国会での成立を目指す。
 自衛隊の部隊運用(作戦)を制服組主体に改める「運用一元化」も盛り込んだ。成立すれば、背広組が制服組をコントロールする「文官統制」の規定が全廃され、背広組優位からの大転換となる。万が一、制服組が暴走しようとした際に、阻止する機能が低下するとの懸念がある。
 改正案には「防衛装備庁」新設も盛り込まれた。事務官や自衛官ら約1800人体制を予定。
(共同通信)