沖縄初のJ2規格競技場完成 1万席、県総合運動公園を改修


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 沖縄県内初のJリーグ規格サッカー場として改修された県総合運動公園陸上競技場が11日、関係者に公開された。客席はメーンスタンドに加えて、バックスタンドやゴール裏に約1万席を設置。試合の様子などを映し出す大型のモニターや、ナイトゲームを開催するための照明設備も新設された。J2とJ3の公式戦が開催可能となる。

 同競技場の改修事業は2012年度に開始。基本設計や実施設計を経て、13年度から工事に着手した。陸上競技場としての機能を維持しながら、Jリーグの公式戦開催に必要な固定座席や選手更衣室、ドーピングコントロール室などが設置された。総事業費は約35億円で、15年度に周辺を整備して完了になる。
 改修後で最初のJリーグ公式戦として、15日にFC琉球の2015シーズン開幕戦が行われる。薩川了洋監督は「選手はいいモチベーションで開幕を迎えられる」と競技場が新しくなったことを喜び、「開幕ダッシュを仕掛けて最後まで優勝争いに加わりたい」と決意を語った。主将としてチームを引っ張る中山悟志は「すばらしいスタジアムですばらしい試合を見せたい」と意気込んだ。

県内初のJリーグ規格のサッカー場として改修された県総合運動公園陸上競技場=11日、沖縄市
メーンスタンドに新設された客席