ゆんたくも名物、20年迎え 金武いしじゃ市場


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開設20年を迎えた「いしじゃゆんたく市場」の会員=11日、金武町金武

 【金武】バラックづくりの小屋の中には新鮮な野菜、雑貨、衣料品-。懐かしい雰囲気が漂う金武町の「いしじゃゆんたく市場」は2月で20年を迎えた。15日まで市場で記念イベントを開催している。会長の前田満男さん(83)は「新鮮野菜と客とのゆんたくが売り。楽しみながら続けたい」と話した。

 市場は1995年2月、借り上げた区有地に建てた2張りのテントから始まった。きっかけは模合での「形が悪く売り物にならない野菜をどうにかしたい」との会話。台風でテントが全壊するなど困難もあったが、市場は3年で大きくなり、今では産直市場の先駆け的な存在となった。
 現在店を出す会員は51人。「戦後の大衆市場をイメージした」(前田さん)という市場には1~~2坪ほどの小さな店が約30店舗連なる。安くて新鮮な野菜と楽しい会話のやりとりが人気で、土日には全県から多くのファンが足を運んでいる。
 店主との会話を楽しみに毎日通う真喜志紀子さん(85)=沖縄市=と玉城松江さん(80)=うるま市=は「暇な時にお茶を飲みに来る感じ。誰でもすぐになじめる雰囲気が最高」と魅力を話した。
 20周年イベントは特設ステージでの舞台のほか、イノシシ料理などが無料で振る舞われる。午後2時~6時。